10%の勝者と90%の敗者という嘘

「投資は1割だけが勝ち、9割が負ける」とは良く聞きます。
しかしながら本当にそうなのでしょうか?

YouTubeでは複数の元証券会社員の方がそのような内容で動画を出していますし、実際よく聞く言葉でもあります。
しかしながら、例えば「GMOクリック証券 – ランキング トレードアイランド」を見てほしいのです。

2月11日までの参加者21,227人の中では3932人が1円以上勝ち、2549人が1円以上負けていました。
トレードアイランドは月毎の集計でしかも今回みたのは11日だけの結果なので、1か月にも満たない数字の集計です。
おそらくこの2月の数字は参考にもならないでしょう。

では1月の1か月分ではどうでしょうか?
こちらは参加者21,164人中、勝者は3572人(16.8%)、敗者は3299人(15.5%)でした。

去年の12月は21,052人中、勝者2995人(14.2%)、敗者3851人(18.2%)
11月は20,968人中、勝者3725人(17.7%)、敗者3181人(15.1%)
10月は20,844人中、勝者2380人(11.4%)、敗者4436人(21.2%)
9月は20,741人中、勝者3275人(15.7%)、敗者3591人(17.3%)
8月は20,647人中、勝者3886人(18.8%)、敗者2939人(14.2%)
7月は20,549人中、勝者2125人(10.3%)、敗者4648人(22.6%)
6月は20,454人中、勝者2904人(14.1%)、敗者3968人(19.3%)
5月は20,302人中、勝者3947人(19.4%)、敗者2815人(13.8%)
4月は20,169人中、勝者3570人(17.7%)、敗者3444人(17.0%)
3月は20,007人中、勝者2087人(10.4%)、敗者5248人(26.2%)
2月は19,843人中、勝者1748人(8.8%)、敗者4886人(24.6%)
1月は19,777人中、勝者2197人(11.1%)、敗者4282人(21.6%)

以上の数字は確定損益上1円でもあれば勝者敗者に振り分けてあります。
小数点二位以下は切り捨てにしました。

去年の1月から今年の1月までの勝者割合と敗者割合を平均してみると、勝者14.3%敗者18.9%でした。
去年はコロナショックで負けやすい環境にあったことを考慮すると、一気に大雑把な計算にはなるのですがどちらも15%前後なのではないでしょうか?
ちょっと推論が強引過ぎましたか?^^;

これらの数字は月毎の数字なので年間計算と比べると少し極端な数字になり易いです。
その意味では一般論の10%に寄せて10%~15%くらいと考えてみてもいいのかもしれません。

しかしながら勝者敗者を覗いた確定損益0円の人達が70%~80%います。
彼らは含み益や含み損を抱えたまま長期視点で決済を避けた人達や、暴落高騰後のチャンスをひたすら待ってトレードを控えている人達、あるいはトレードを諦めた人達となります。

何が言いたいのかというと、投資において生き残れる勝者は全体の10%かもしれない、でも敗者の割合も同じくらいしかおらず、あとはトレードを諦めていった人達なのではないでしょうか。
なので諦めずにアクティブに投資あるいはトレード(投機)を続ける限り、おおよそ同じ程度の確率で勝者と敗者がいるといえるのではないかとニャン吉は思っています。

少し強引な結論でしたか?
しかしながら投資・投機の90%が敗者となるというのは明らかに間違いです。
毎月の事情でトレードアイランドでの集計にはかなり変化がありますが、長期的には直接の敗者は勝者と同じくらいしかいないのだろうとニャン吉は考えています。
もちろん諦めるということは思ったより多くの作業量に面倒になってきたとか、失敗体験を重ねてアクティブになれないとか、様々な理由があるかとは思います。
でも長期視点で含み益を抱えて待つ投資家もこの中には含まれるはずです。

直接の勝ち負けは意外と50・50で過度に恐れる必要もないのではないかとニャン吉は考えています。
前回までの記事では、焦らない事・我慢する事・待つ事など、慎重であるべきことばかり強調しがちでしたが、慎重にリスクを抑えながらも過度に恐れることなく諦めずに投資・投機に取り組んでほしいと思っています。

以上、強引な推論を混ぜて主張をするニャン吉からでした^^;;

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