かつてのホ〇エモンの「たったの30万円で投資とか(笑)」発言に対抗してというわけでもないのですが、30万円どころか初期投資資金なんて無くても投資信託・ETF積立は始められます。
投資信託とは複数の株や債券などの金融商品を一纏めにして運用する商品の詰め合わせセットみたいなもので、ETFはそれを更に上場させて株式市場で扱えるようにしたものです。
そのため中身はほぼ投資信託なのですがETFの取引時間や取り扱いは株と同じだったりします。
投資は参加者のうち1割しか勝ち組に残れないとも言われているので、正直初心者が最初から個別株やFX・CFDに走るのは危険でしかありません(FX=外国為替証拠金取引、CFD=差金決済取引、ともに投機用商品です)。
しかしながらギャンブルよりも投機、投機よりも投資にはより安全な選択肢があるので、投資ならばより堅実な資産形成が可能です。
そして投資のなかでも王道であり堅実な手段として投資信託の積立てが挙げられます。
しかも今では積立NISA・IDECOといった現代ならではのチートまで用意されているのです!
①まずはリスク管理の点で投資信託・ETFの積立はとても賢い選択だと言えます。
投資信託・ETFは複数の個別株を集めた商品で既に多数の銘柄で分散投資がなされており、特に人・資金が集まりやすい環境にあるアメリカのインデックスファンドなら長期的にみて安定性とパフォーマンスが期待できます。
また個別銘柄の株には倒産リスクがありますが、投資信託・ETFは多数銘柄に分散されていることと通常倒産前には銘柄入れ替えがあることから、個別株のような投資対象の倒産リスクがありません。
そのためマイナーなETFやテーマETFを避けておけば、損切りの必要がなくどんな時でも愚直に積立てをするだけでいいのです。
②さらに定額積立のメリットとして、意識せずとも自然と「ドルコスト平均法」という投資手法が採られている点でも賢い選択です。
ドルコスト平均法というのは対象銘柄の高騰暴落に関わらずひたすら定額で積み立てていく方法で、その銘柄が安い時にはより多くを逆に高い時には少なめに該当銘柄を購入していくことで結果として平均より安く対象銘柄を仕入れていこうとする方法です。
(但しタイミングが計り難い上下相場で有効な方法であり、一方的な上がり相場では有効な方法ではありません。短期よりも長期の投資に向いています。)
そのため定額積立の設定さえ終われば、あとはその投資を放置するだけですので忘れてしまっても構わない程です。(但しカード払い定額定期積立は投資信託のみが可能です。)
暴落が来れば来るほどバーゲンセールで儲かるので人生から不安が一つ消えるのではないかと思います^^
利益確保・危険回避のために絶えず銘柄監視を続けなければならない個別銘柄への投資とはその点でも大きく異なります。
そしてそこまで努力しても個別銘柄への投資では1割だけが生き残るのに対して、投資信託・ETFへの定額積立なら何もせずとも勝ち組に入れる可能性が高いことは言うまでもありません。
個人的にはアメリカインデックスファンドのなかでもVOO・SPYといったETFでしたらSP500に連動しているのて安定性に期待できると考えています。
しかしながら近年SP500の採用基準が厳しくなってきていることからスタートアップ企業が成長しきってしまうまで採用されないという難点が出てきており、逆にVTIのように全米銘柄を対象としたETFのほうがパフォーマンスにも期待できる可能性がでてきました。
お勧めの投資信託・ETFは?
VOO・SPY・VTIというのはETFのティッカーコードで、それぞれアメリカ株の取り扱いがある証券会社でしたらこれらのETFがお勧めです。
正直これら以外のETFは無視してしまってもいいくらいです。
テーマ別ETFや高配当ETF等、他にもETFはいろいろありますがこれらはメリットもあるもののデメリットもありおすすめはできないです。
VOO・SPY・VTIはSBI証券・楽天証券ともに取り扱いがありますので、これらの証券会社で口座を開いておけばまず問題ありません。
一方アメリカ株の取り扱いがない証券会社や積立NISA・IDECOのように投資信託の選択肢に制限のある場合、または毎月のETF購入操作が面倒なら全米型あるいはSP500連動型のインデックスファンドの投資信託を選択しましょう。
投資信託ならカード払いあるいは口座振替での定額定期積立が可能であり、設定後には何もせずとも積立てを自動で行ってくれます。
これらは数多くの商品がありますが積立NISAで例を挙げるとするならばeMaxisSlim米国株式(S&P500)とか楽天・全米株式インデックス・ファンドやSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)あたりをお勧めします。
2020年末から投資資金はアメリカ株から新興国株へ向かいつつあるとも言われています。
しかしながら政治的理由から企業活動に制約のある中国のアリババやバイドゥは好調とはいえ、対抗馬であるアマゾンやグーグルと比較すると長期パフォーマンスで一段劣らざるを得ず、国力としての中国は脅威であっても個々の企業の株価に充分に反映される環境にあるとはいえません。
また新興国ETFを月足で見てみると長期的にはレンジになっていて、長期的な成長があるわけではありません。あくまで「短期的には有利」で終わってしまう可能性があります。
短期的な投資は離脱のタイミングを計るのが難しいので、手を出すこと自体を控えたほうがいいかと思います。
そのため新興国ブームのなかであったとしても、ニャン吉的には新興国ETFを勧めることはありません。
むしろ長期的に考えると国際基軸通貨を持ち、国際言語かつプログラム言語との互換性が比較的高い言語を用い、経済力・軍事力では他を圧倒するだけでなく多数の同盟国を持ち、国際的に通用する法制度と会計基準を持ち、国際的に普及した文化を持っていて、人材・資金が集まりやすい環境にあるアメリカに投資するのは当然の選択肢なのではないでしょうか?
ドルコスト平均法が採られている定額積立では不況時こそ安くETFを買い込めるチャンスです。
リーマンショック後の成功者にも愚直にETF積立を続けてきた人が多くいます。
積立によってあなたの人生から不安を一つでも消し去ることができたなら、これに勝る喜びはありません。
次の記事では積立に隠された物凄いパワーについてや積立NISA・IDECOに関して更に詳細を説明していきたいと思います。