前回のパウエルさんはパフォーマンスだけではなく本気だったようですね。
今回も利上げ無し・テーパリング(量的緩和の引締調整)無しと言うことなしの結果でFOMCは終わりました。
過去の予想値と結果値の推移は「【米国】米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 – 経済指標 – Yahoo!ファイナンス」でも確認できます。
ニャン吉は大丈夫と言いながらも結構疑っていました^^;
かなり前から「「早期緩和縮小」を確信する市場、中銀にも耳貸さず | Reuters」のようにテーパリングはあり得るのかも・・・と警戒していました。何事もなくて何よりです。
これで心配事は10年国債利回りの上昇くらいのみとなりました。
そしてその10年国債利回り、相変わらずですね。
FOMC直後は少し下げたものの再度上昇中です。
収まるかと思えば上がる、波打ちながらも上昇を続ける、そんな展開になりつつあります。全体としてもなかなか急な上昇率となっています。
年始では1%もなかったのに、今となってはもう1.7%以上ですもんね。
「U.S. 10-year yield could spike well above 2% in the next three months (cnbc.com)」との意見もあります。
ただ以前の記事でも言いましたが10年国債利回りは2面性を持っています。
もともと10年国債は金利の支払いが利率ではなく金額で固定されています。
そのため利回りが上がる事自体は国債の需要減・価格減を示しており株を含むリスク資産の需要が上がっていることを示しますが、急激な利回り上昇は逆にリスク資産から安定かつ高利回りとなった10年国債へ資金が流れる方向へ働きます。
要は現状の利回りが下がるか、下がらずとも上昇ペースが落ち着きさえすればいいのですが、実際はどうなのでしょうか?
FRBの態度は一貫しているので現状考えられるシナリオとしては:
①10年国債利回りの急変動が収まりFRBの低金利量的緩和の金融相場が続いて全株上昇
②10年国債利回りは上昇し続けハイパーグロース株は淘汰、一方バリュー株は金融相場の恩恵を受け上昇する
③10年国債利回り上昇によりNasdaqが下がり続け、他株も引きずられて株全体が暴落する
流石に今10年国債利回りが下がるとした意見は、ニャン吉がざっとみた範囲では見つかりませんでした^^;
予想などしても外したら意味ないので、とりあえず全てのシナリオに備えておくのがよさそうです。
VTIやVOOといった包括的なアメリカ株連動のETFなら①②どちらでも保有しているだけでよさそうです。③の場合だと定期定額積立なら暴落のメリットを享受できそうです。
ETF派ならなるべく小分けの積立て手法で乗り切る事をお勧めします。
投資信託のカード設定を済ませた方なら何もせず、暴落が来たとしても積立を辞めない事です。そもそもドルコスト平均法をとる以上、暴落こそ待っていたチャンスのはずです。
問題は個別株がメインとなりつつある人でしょうか。
バリュー株中心の人なら①②は何の問題もなく、③でも難平する時期を探るだけなのだと思います。
グロース株、特にハイパーグロース株中心の人は②③だと厳しい状況になるのではないかと思います。一部のハイパーグロース株は今回直近高値から50%以上株価が下がっていました。Nasdaqですら直近ピークから10%程度の落ちでしかないのにもかかわらずです。
落ち切る前なら機械的損切りをするべきか、決算で失敗しない限り握り続けるべきか悩ましいところでしょうね。ニャン吉は今回の調整があることを前提に行動しているので決算を待ちますがおすすめはしませんし、予定外のタイミングだったら損切りに入っていたかもしれません。どちらにしてもどうするべきだとの意見は述べないでおきます。
以前FXの記事のなかでも言ったことですが、投資では資金配分が何よりも大事です。
ニャン吉はETF推しですので、個別株よりもETFを多く持つ事をおすすめします。
面倒臭かったらカード払い積立の投資信託からでも始めるべきです。おすすめ銘柄とその理由は「リアルライフのチート?君の人生には2つもあるよ!なんで使わないの?」の記事の後半を参考にしてみてください。一度設定さえすれば他にすることはありません。40年~60年と長ければ長いほど有利になるので途中で辞めないことが大事です。
今回の暴落で被害を受けたのはハイパーグロース株ばかり持っていた人達で、確かに2020年はハイパーグロース株がとても良い成績を出していました。それでも偏ったポートフォリオだと落ちるときには被害も大きくなります。
結局のところニャン吉としては個別株は偏る事なく複数に投資対象を分散して、更には個別株よりもETFを多くメイン投資として持つ、コアサテライト戦略をおすすめします。