以前の記事「リアルライフのチート?君の人生には2つもあるよ!なんで使わないの?」でパフォーマンスや管理費用・信頼性の面で投資信託よりもメリットのあるETFがクレジットカードでの自動積立は不可であることを言及しました。
しかしながらSBI証券なら証券口座あるいは住信SBIネット銀行からのETFの定期購入設定が可能です。
その際、SBI証券でETFの代金支払いを円貨決済で済ませることもできますが手数料が1ドルあたり0.25円掛かってしまいます。
その点、住信SBIネット銀行で外貨積立設定を行えば手数料も安くなり1ドルあたり0.04円とお得です。
SBI証券でこの方法を採る場合、住信SBIネット銀行と外貨決済の両方を利用することをおすすめします。
こう見ると住信SBIネット銀行で外貨積立設定を行い、SBI証券でドル決済のETF定期購入の設定をすればお得にほったらかし投資ができることになります。
でも実はこの方法、ドルコスト平均法を採るためには少しばかり高額の積立が必要になってしまうので、あまりお手軽な投資とは言えなくなってしまいます。
もちろんETFのほうがパフォーマンスや管理費用・信頼性の面で投資信託よりもメリットがあるので、ある程度積立て投資をメインに考えているに方ならお勧めであることには変わりありません。
ただ毎月5万~10万程度の積立を考えているのなら、このETF自動購入では折角のドルコスト平均法のメリットを活かせない可能性があります。
なぜならETFの積立では実質的には定額購入ができないからです(ノ_く。)
SBI証券にかかわらずETF定期購入のデメリットとしては、唯一これだけなのですが、これこそが一番大きいデメリットなのです。
ドルコスト平均法は定額購入をするからこそ単なる平均分散とは異なり、数量を等分するのではなく金額を等分することによって単なる平均よりもより安く有利に購入しています。
ドルコスト平均法は長期に渡って定額購入だからこそ価格が高い時は購入数量が少なく安い時にはより多くのETFを購入できるのです。
さて、今回のSBI証券ETF自動定期購入の話に戻ります。
先週末のVTIの価格は217.15ドルでした。そしてVOOは383.63ドルでした。
ETFは投資信託とは異なり一口が表示基準額と同額である為、基準額に満たない金額ではETFを購入することができません。投資信託なら表示基準額で1万口なので細かく端数まで対応できて定額での積立が可能です。
そのため例えば月5万円の積立ですと多少どころか、かなり大きな価格変動があってもVTIは2口、VOOは1口購入のままです。
値段が多少安くなってもおそらく購入数量は変わらず、定額購入ではなく実質定数購入となってしまう可能性が高いです。
そのため折角SBI証券ETF定期購入の設定で「金額指定」をしたとしても、少額積立だと「株数指定」と変わらないわけです。
ETFの自動積立を以前お勧めしなかったのにはこのような訳であって、表示基準額以下でも定額購入が可能な投資信託のクレジットカード払いをお勧めしていました。
しかしながら、毎月の積立金額を50万~100万と上げれば定額購入としてドルコスト平均法のメリットも活かせるため、もちろんETFの自動購入のほうがメリットも大きいです。
ただ本格的に投資はETF定期積立一本という方でもなければ毎月50~100という負担は大きいはずです。
特に定額積立では無理をしない事が大事なので、お手軽に月5万(クレジットカード積立の上限金額)の投資信託積立でも充分な投資なのではないでしょうか?